本学創立70周年記念講演会が下記の予定で実施されます。
 日時:2019年10月26日(土)受付開始 13:30
 会場:一橋講堂(東京都千代田区一ツ橋/学術総合センター2階)
記念講演として本学理学部岡田誠教授による『チバニアンと地質時代』について講演が行われます。岡田教授のご経歴と講演内容の紹介をご覧ください。
記念講演会は参加無料(懇親会は会費制)ですが、事前申し込みが必要です。ご家族同伴も可能ですので、ぜひご参加をお願い申し上げます。詳細は記念講演会のパンフレット(以下のPDFファイル)をご覧ください。
  70周年記念講演会パンフレット
●演題:“チバニアンと地質時代
●講師:茨城大学理学部教授 岡田 誠 氏
●[講師プロフィール]
1965年生まれ
1987年 静岡大学理学部卒
1992年 東京大学大学院理学系研究科(地質学)博士課程修了、博士(理学・東京大学)
1993年 茨城大学理学部 助手、助教授、准教授を経て
2015年から現職(教授)
研究分野は、古地磁気学、古海洋学、野外地質学など
趣味はアウトドア、日曜大工、スキー

●[講演概要]
千葉県市原市の養老川沿いの地層が、地球の時代区分の国際標準地に選定される可能性が高まり、今、日本はもとより、世界中から熱い視線が注がれています。
その決め手となったのが、岡田先生を中心とした日本チームの調査研究により、この地層に地磁気逆転の様子が大変良好な状態で残っていることが示されたことです。
現在の地球は、北極がS極、南極がN極になっています。地磁気逆転自体なぜ起こるのか、そのメカニズムは、残念ながら、未だよく判っていませんが、驚くべきことに、地球のS極とN極が、過去360万年間だけでも15回の反転を繰り返しています。現在確認されている最後の地磁気の反転は、今から約77万年前とされています。この千葉の地層は、露出状態も良く、地層の変形も少ないため、地球の磁場がこの時代に逆転した変遷の記録がはっきりと読み取れます。さらには、長い年月を掛けて連続的に途切れずに積もり続けているこの地層の中には、当時の磁場の状態が残った鉱物や、地層に堆積した時代や気候を示すプランクトン等の微生物の化石や火山灰も多く含まれており、地磁気逆転だけではなく、この時代に起きた様々な環境変動を示すエビデンスもたくさん産出しています。
昨年10月、学術的価値の高さが評価され、この養老川沿いの地磁気逆転地層が国の天然記念物に新たに指定され、永久保存が保証されることになりました。また、これを機会に遊歩道の設置や見学ガイドの育成など見学環境の整備が計画されています。
地球の歴史は地表年代で区分され、時代の境目が地球上で最も良くわかる地層が国際標準地として定められ、その土地にちなんだ時代名が付けられてきました。
この地層が77万年前の地質時代境界の国際標準地として承認されれば、その時代(77万年前〜12万6千年前)の名称が「チバニアン(ラテン語で“千葉の時代”の意味)」となる予定で、地球史の名称に日本の地名が初めて登録されることになり、日本国民としての宝と誇りであります。
また、世界で72番目の国際境界模式地として、世界中の理科や地理の教科書にも記載されることになり、“地球の歴史を肌で感じる”国際的な学術歴史観光地としてばかりか、学校教育の聖地として多くの人の来訪も期待されています。
本調査研究の陣頭指揮をとられた岡田先生の素晴らしい講演をどうぞご期待ください。